中国政府奨学金の申請方法

「中国政府奨学金」は中国教育部が中国政府と関係諸国政府および関係国際機構との間で結んだ教育交流取り決めまたは合意の了解に基づいて対外的に提供している奨学金プロジェクトであり、全額奨学金と部分的奨学金に分けられている。教育部は国家留学基金管理委員会(以下、「留学基金委」と略)事務局に委託して中国政府奨学金留学生募集の仕事と日常実務管理の仕事に責任を持ってもらっている。

一、 学生募集の種類と奨学金の期限

1、 本科生  専門学科の勉強年限4-5学年、漢語補習年限 1-2学年、奨学金期限 5-7学年。

2、 修士コース 専門学科の勉強年限2-3学年、漢語補習年限 1-2学年、奨学金期限3-5学年。

3、 博士コース 専門学科の勉強年限3学年、漢語補習年限 1-2学年、奨学金期限 4-5学年。

4、 漢語研修生 専門学科の勉強年限1-2学年、奨学金期限 2学年を上回らないものとする。

5、 普通の研修生 専門学科の勉強年限1-2学年、漢語補習年限 1学年、奨学金期限 2学年を上回らないものとする。

6、 ハイレベル研修生 専門学科の勉強年限1-2学年、漢語補習年限 1学年、奨学金期限 2学年を上回らないものとする。

 漢語の補習は専門学科勉強に入る前に置かれる。勉強する専門学科が英語で直接授業できるなら、専門学科を勉強する前の漢語の補習は按配しない。奨学金の期限は受け入れの時に決められた勉強年限と同じである。

二、 申請の方法と締切り

申請者は自国の留学生派遣に責任を負う政府部門または現地の中国大使館を通じて申請を提出することができ、申請の締切りは一般に1月初めから4月中旬までである。

三、 申請者の資格

1、 中国国籍以外の公民で、健康な者でなければならない。

2、 申請者の学歴と年齢についての要求

a、中国に来て本科の大学に行く者は必ず高校卒以上の学歴があり、勉強の成績が優れ、25歳を上回らない者とする。

b、中国に来て修士コースを専攻する者は必ず学士学位があり、35歳を上回らない者とする。

c、中国に来て博士コースを専攻する者は必ず修士学位があり、40歳を上回らないものとする。

d、漢語研修生として中国に来る者は、必ず高校卒以上の学歴があり、年齢が35歳を上回らない者とする。

e、一般研修生として中国に来て勉強する者は必ず大学二年生以上の学歴があり、45歳を上回らない者とする。

f、ハイレベル研修生として中国に来て勉強する者は必ず修士コース卒業以上に相当する学力または助教授以上の在職資格があり、年齢が50歳を上回らない者とする。

四、奨学金の内容、基準

 (一)全額奨学金

1、 登録料、授業料、基本教材料、宿舎(寮)の費用を免除する。

2、 中国人学生と同等の公費医療サービスを提供する。

3、 月ごとに奨学生活費を発給し、その基準(人民元/月)は次の通り。

a、本科生は800元。

b、漢語研修生は800元(大学二年生以上の在学生または大学本科卒以上に相当する学力を持つ者は1100元)。

c、修士コース、一般研修生は1100元。

d、博士コース、ハイレベル研修生は1400元。

4、 中国に来る時、落ち着くために1回きりの補助金を発給し、その基準は次の通り。

a、中国での勉強期限が6カ月以内である者は300元。

b、中国での勉強期限が1学年以上である者は600元。

(二)部分的奨学金は全額奨学金の中の一項目または数項目のことである。

五、 申請書類

申請者は必ず次の申請書類をありのままに記入して提出しなければならない。

1、『中国政府奨学金申請表』(留学基金委によって統一的に制作されたもの)のオリジナルの表とコピーをそれぞれ一式、中国語または英語で記入する。

2、公証を経た最高学歴証明書。もし申請者が在学生またはすでに就業している場合は、別に本人の在学している学校が発行した在学証明書または勤務先の在職証明書を提出しなければならない。中国語および英語以外の言語で書かれた証明書は中国語または英語の訳文を添付しなければならない。

3、公証を経た高校卒業の統一試験の成績リスト(本科入学申請者)または勉強成績リスト(その他の種類の学生)、中国語および英語以外の言語で書かれたものは中国語または英語の訳文を添付しなければならない。

4、勉強・研修計画(本科生は200字を下回らず、研修生は400字を上回らず、大学院生は500字を下回らない)、中国語または英語で記入する。

5、修士コース、博士コース学位の専攻を申請する者とハイレベル研修生として中国に来て勉強することを申請する者は2人の教授または助教授による中国語または英語で書かれた推薦書を提出しなければならない。中国国内で修士コース、博士コース奨学金を申請する者は、必ず受け入れる学校の受け入れ通知書を提示しなければならない。

6、音楽学科の勉強を申請する学生は本人の音楽作品の録音カセットテープを1個提出しなければならず、美術学科を申請する学生は本人の美術作品のカラー写真6枚(デッサン2枚、水彩画2枚、その他の作品2枚)を提出しなければならない。

7、『外国人健康検査記録』(中国の医療衛生・検疫部門によって統一的に制作されたもの)のコピー、英語で記入されたもの。

申請者は必ず『外国人健康検査記録』が要求する項目に基づいて厳格に検査を行わなければならない。未検査の項目があるか、本人の写真を貼っていないか、写真の上に割判を押していない『外国人健康検査記録』は無効である。健康検査の結果の有効期が6カ月であることに鑑みて、申請者はそれに基づいて健康検査の日時を決めるべきである。

以上の申請用書類は学生募集の実務に責任を負う留学生派遣国に駐在する中国大使館または中国駐在留学生派遣国の大使館が4月30日以前にそれを留学基金委に送付するものとする。留学基金委は個人による申請を受理しない。

六、 志望大学・学院

申請者は中国教育部の指定する88の大学・学院の範囲内で3校の志望学校と一つの志望学科を志望することができる。『中国の奨学金留学生を受け入れる大学・学院および専門学科案内』(国家留学基金委ネット/www.csc.edu.cnから検索することができる)の中で列挙されている学校と学科リストに基づいて学校と専門学科の名称を厳格に記入すること。

七、受け入れと通達

留学基金委が奨学金申請者の申請書類に対し審査・確認を行い、しかるのちに申請者の条件に基づき、本人の志望を参照して申請書類を関係校に転送し、学校によって受け入れるかどうかを決められる。もし申請者があらかじめ関係校に連絡を問い合わせ、入学許可を得ているなら、申請書類に学校の関係証明書を添付し、留学基金委が関係校と受け入れのことについて相談するために供する。

申請者の条件が学生募集の規定に合致しないかまたは申請書類がそろっていないなら、留学基金委はその申請を受理しない。

すでに中国の大学・学院に受け入れられた奨学金申請者は中国教育部の認可を経てから中国政府奨学金留学生として正式に受け入れられる。

留学基金委は7月31日以前に『受け入れリスト』、『受け入れ通知書』と『外国人留学生の中国に来るためのビザ申請表』(JW201表)を学生募集の仕事を担当する留学生派遣国に駐在する中国大使館または中国駐在留学生派遣国の大使館に郵送し、しかるのちに各国の留学生派遣部門に転送し、各国の留学生派遣部門が上述の書類を学生本人に取り次ぐことにする。

八、留学基金管理委員会事務局中国留学部へのお問い合わせの方法

アドレス 中国北京復興門内大街160号

郵便番号 100031

電話番号 0086-10-66413253、66413132

ファクス 0086-10-66413255

Eメール laihua@csc.edu.cn

「チャイナネット」2004年7月

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