中国国家統計局の報道官は14日、中国国家統計局は第1回全国経済センサスの結果を踏まえ、今月20日に04年の国内総生産(GDP)の修正値を公表することを明らかにした。
スタンダード・チャータードバンク中国エリアの王志浩高級アナリストは、修正後の中国のGDPは20%~30%膨らむことになると見ている。
新しい統計手法では、中国のマクロ経済の情況はこれまでの統計データより楽観的なものになる。固定資産投資を例とすれば、GDPを修正した後、固定資産投資がGDPに占める比率は46%から42%~43%に減り、中国の投資過熱は公式に公表されたデータほど深刻なものではない、と王志浩氏は分析している。
世界銀行のデータによると、昨年の中国のGDPは1兆6493億ドルで、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアに続いて、世界で7位(次の表を参照)。
2004年世界各国GDPランキング(前15位)
順位 |
国名 |
GDP |
1位 |
アメリカ |
11兆6675億ドル |
2位 |
日本 |
4兆6234億ドル |
3位 |
ドイツ |
2兆7144億ドル |
4位 |
イギリス |
2兆1409億ドル |
5位 |
フランス |
2兆26億ドル |
6位 |
イタリア |
1兆6723億ドル |
7位 |
中国 |
1兆6493億ドル |
8位 |
スペイン |
9914億ドル |
9位 |
カナダ |
9798億ドル |
10位 |
インド |
6919億ドル |
11位 |
韓国 |
6797億ドル |
12位 |
メキシコ |
6765億ドル |
13位 |
オーストラリア |
6313億ドル |
14位 |
ブラジル |
6049億ドル |
15位 |
ロシア |
5824億ドル |
(出所:世界銀行)
ゴールドマン・サックス(中国)の梁紅首席エコノミストはまた、仮に国家統計局が20%を上方修正した場合、昨年のGDPが2兆ドルに膨らみ、今年の中国の経済総量は一挙にイタリア、イギリスおよびフランスを抜いて世界で4番目の経済大国になる可能性があるという見方を示している。
「チャイナネット」2005年12月16日