中国人民銀行（中央銀行）の周小川行長（総裁）は22日、ワシントンで、世界経済が直面している貿易保護主義の台頭や原油価格の高騰、金融市場の不安定要因など重大な課題に直面していることに注目するよう国際社会に呼びかけた。

これは周小川行長がこの日に開かれたIMF・国際通貨基金の政策決定機関である国際通貨金融委員会の会議で述べたもの。周小川行長はその際、「ここ数年來、経済のグローバル化の下で、世界貿易のアンバランスが一段と拡大し、貿易保護主義の台頭が目立っている。これは、貿易摩擦を商品貿易分野からサービス貿易や投資分野にまで拡大させ、世界貿易と経済成長に課題をもたらした」と述べた。

また、石油価格問題に触れた際、周小川総裁は、地政学的な要素による原油の供給と価格の安定にもたらすマイナスの影響を避けるため、引き続き適切な措置を取るよう各方面に呼びかけた。

「CRI」より2006年4月23日