曹剛川・中央軍事委員会副主席（国務委員、国防部長）は10日、ウィリアム・ファロン米太平洋軍司令官と北京で会見した。会見での両氏は次のように述べた。

▽曹副主席

中米両軍の関係は両国の関係を構成する重要な要素だ。近年両軍関係は次第に回復と発展を遂げている。上層部の相互訪問、学校間交流、交流制度の設置など、いずれも双方が合意した計画に沿って進められている。中国は両軍関係の発展に常に積極的であり、両軍の交流と協力を拡大し、両国の建設的な協力関係の発展に積極的な要素を加えていく。台湾問題は中国の核心的な利益に関わる。米国が「台湾独立」に明確に反対し、台湾海峡の平和と安定の維持、両岸関係の改善と発展に向けた中国側の積極的な努力を明確に支持し、米台軍事交流と台湾への先進兵器の輸出を停止するよう望む。

▽ファロン司令官

米中両軍が各レベルの交流と接触をさらに強化し、相互理解と相互信頼を深めることを希望する。台湾問題について、米国は引き続き「１つの中国」政策を堅持していく。海峡両岸が良い方法を見出して双方の相違を平和的に解決し、衝突の発生を避けるよう希望する。

「人民網日本語版」2006年5月11日