中文 English Français Deutsch Русский язык Español عربي Esperanto 한국어 BIG5
政  治
経  済
社  会
文  化
観  光
論  評
スポーツ
中日両国
生態環境
貧困撲滅
フォト·チャイナ
国務院新聞弁
公室記者会見
HOME
DATE:
このページを印刷 メールで送る
「東京裁判」監督とのインターネット対談

映画「東京裁判」の高群書監督が4日午後、人民網の掲示板「中日論壇」を訪れ、同作品についてネットユーザーと交流した。ネット対談の概要は次の通り。

――監督は、この映画を撮影したことの効果をどうとらえていますか?

高監督:この映画は、真実の歴史をみなさんに伝えるものです。あの時代の歴史は、わたしたちの過去の時間の中で、余りにも多くが埋もれ、忘れられてしまいました。この映画には多くの欠陥があるかもしれませんが、わたしたちは誠実に取り組んだといえます。誠実に歴史に向きあい、誠実に中日両国の人民に向き合いました。

――この映画を撮影するために数百万の借金を背負ったとの報道がありますが、本当ですか?上映は黒字になると思いますか?

高監督:本当です。黒字になるかどうかはまだわかりませんし、実は余り関心もありません。上映できたことが、最大の勝利なのです。

――映画の出資者は誰ですか?政府関係からの出資はありますか?政府の活動ですか、それとも純粋な民間の活動ですか?

高監督:湖北沙隆達集団と北京国立創投公司からの出資で、いかなる政府関係の資金もありません。

――小泉氏の靖国神社参拝についてどう思いますか?

高監督:わたしも大多数の中国人と同じで、小泉氏の靖国参拝に怒りを覚えています。

――映画を観るべき理由と、考えられる欠陥について教えてください。

高監督:中国人がみな関心を持つべき歴史であるということでしょう。実際、みなさん当時の歴史の真相を理解するために映画を観に行っています。映画は、わたしたちの歴史に対する姿勢、戦争に対する姿勢を表現しています。わたしたちはできるだけ客観的で冷静な姿勢を保ち、可能な限りの真実を用いて、当時の歴史を再現しました。時間や資金の関係で、多くの欠陥があります。たとえば場面、俳優、あるいは裁判の展開においても、満足でない部分があります。将来、これを補う機会があればと思います。

――予告編を観ましたが、溥儀(宣統帝)が感情を高ぶらせて発言する場面がありました。あれは歴史の事実ですか?それとも演出ですか?

高監督:歴史の事実です。

――撮影には全部でどのくらい時間がかかりましたか?撮影での、最大の困難と収穫は何でしたか?

高監督:前期の撮影には2カ月間かかりました。最大の困難は、史料の採集と資金の問題です。最大の収穫は、映画がついに完成したことです。開始時には、映画が本当に完成して、上映もできるとは誰も信じていなかったからです。

――中央電視台(CCTV)で、出演者のインタビューを観ました。比べてみて、誰の演技が一番だったと思いますか?

高監督:誰が「一番」と言うことはできませんが、劉松仁、謝君豪、英達、それから米国と日本の俳優の演技が最も良かったと言えるでしょう。プロ意識からも演技面からも。

――日本人はこの映画をどう評価すると思いますか?

高監督:大多数の日本人、特に一般の市民は、この映画を観て、これが真実の歴史だと信じることと思います。

――この映画は中日友好の促進に役立つと思いますか?また、その理由は?

高監督:中日友好に役立つと思います。大多数の日本人が実在した歴史を否定していくとは思えないからです。現在こうした状況になっているのは、大部分の日本人が当時の歴史を理解しておらず、また、一部の政治家や右翼グループにミスリードされているからです。彼らが歴史の真相を理解すれば、自然とそうしたミスリードに反感を抱き、中国に対する友好と信頼を深めることでしょう。

――現在日本国内には、東京裁判の判決を覆そうとする人たちがいて、彼らは考証にもたけています。日本で上映したとして、内容がすべて事実だと保証する自信はありますか?

高監督:当然、事実です。その多くが実際の法廷記録だからです。副線部分も具体的な実例からとっています。このような敏感な題材に対し、虚構することははばかられましたし、真実のために芸術的効果を犠牲にすることすらありました。これもわたしたちの言う「欠陥」です。

――日本人スタッフと実際の東京裁判について話し合ったことはありますか?彼らはどのように考え、どのように感じていますか?

高監督:本当のことを言うと、当時中日関係は敏感な状況にあり、わたしたちは敏感な問題について話し合おうとはしませんでした。みんな仕事をしており、彼らがやって来たこと自体、すでに事実上の態度表明だったのです。さらに彼らは、撮影中に見せた高いプロ意識と史実の受容によって、その姿勢を示していたのです。われわれは喜んで協力しました。かれらも終始、非常に謙虚に、非常に努力して仕事をしていました。

――監督は日本人を全体的にどう見ていますか?中華民族が学ぶに値するものは何がありますか?

高監督:あの時代の日本人はやはり、非常に自分の信条と尊厳を重視していたといえるでしょう。その信条と尊厳が間違っていたかどうかは別として。現在の日本人に対しては、かれらのプロフェッショナルな精神に感心しています。これもわたしたちが学ぶに値する部分でしょう。

「人民網日本語版」2006年9月5日

このページを印刷 メールで送る

関連ニュース
· 映画「東京裁判」、日本上映へ交渉中

TOPへ

リンク
人民中国 | 北京週報 | 中国画報 | 中国刊行物 | 駐日本中国大使館 | 人民日報 | 中国国際放送局 | 新華ネット
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-68326688