山東省山旺国家地質公園は山東省臨朐県政府所在地から東部へ約22キロ離れたところにあり、面積は約13平方キロ。最高峰堯山の海拔は405.5メートル、公園の周囲は低い山からなる丘陵で、起伏した地形になっている。地表水系は主に季節性河川の解家河で、世界でよく知られた山旺古生物化石及び火山地形を特色としている。

山旺古生物化石の種類の多いこと、完ぺきな形で保存されているのは世界でもめったに見られない。現在発見されている化石は10余部類600余種に達する。動物化石としては昆虫、魚類、クモ、両棲類、爬虫類、鳥類及び哺乳類がある。研究、鑑定されているものは11目46科100属182種もある。山旺鳥類化石は中国で今まで発見された完全な形に保存されている鳥の化石が最も多いものである。100種の藻類のほか、46科98属143種のその他の植物がある。それは世界の古生態、古気候、動植物の進化についての研究などの面で重要な地位を占めている。内外専門家から中新世を研究するための「総合的な実験室」と称されている。

この一帯は古生物化石が産出されるケイ藻土としては中国で数少ない場所のひとつで、周辺の火山地質、火山噴火地形は公園の重要な地質遺跡であり、中国北部の新生代火山活動、火山盆地の形成と進化を研究するうえでの重要な基地である。

「チャイナネット」2006/11/14