浙江省常山国家地質公園は浙江省西部の常山県の域内にあり、銭塘江水系の上流にある。総面積は82平方キロ。典型的な地層古生物化石、生物礁を主な特色とする。
黄泥塘切断面は国際標準作業グループが野外調査を行った後、この切断面をダリウィリアン階の国際標準層序断面(金釘子切断面) (GSSP)にするよう提案し、国際オルドビス系分会、国際地層委員会、国際地質科学連合会執行局の審議にパスし、認可された。黄泥塘切断面は世界のダリウィリアン階の唯一の対比基準となり、同切断面に永久的標識(即ち地学界から「金釘子」と称される)を設けることになった。同地層切断面は学術分野で国際間の対比と研究をおこなううえで価値がある。
常山県及び周辺地区の地質の遺跡はオルドビス紀地層古生物化石、藻礁灰岩カルスト景観と構造地質を特徴とし、数多くの長江以南地層区の古生代層型切断面及びこれら地層の中の古生物化石を主とする。とくにオルドビス紀前期と中期(4.6~5億年前)地層及びフデイシ類、コノドン動物化石の良好な生成状況によって世界で名を知られている。
広々とした湿草地や段丘に植えられている胡楊林の木々および長風一帯の気象景観などは中国でも稀に見るものである。
「チャイナネット」2006/11/14