黒竜江省嘉蔭恐竜国家地質公園は黒竜江省嘉蔭県政府所在地の西部にあり、長さは約11平方キロ、北は黒竜江に臨み、ロシア側と向かい合っており、総面積は38.44平方キロ。上部白亜世恐竜化石および伴生している動植物化石を主とする。
地質公園には上部白亜世(およそ8800~6500万年前)の恐竜、魚類、昆虫、カメ類及び植物などの化石がたくさんあり、化石が存在する地層の切断面は完全な形で保存されており、各層をはっきりと見て取ることができ、位置も安定している。竜骨山恐竜化石は中国で最も早く発見された恐竜化石であり、上部白亜世の大きなハドロサウルスの代表格でもあり、今まで中国黒竜江流域内で発見された。そのほか、食肉類のティラノザウルス・レックスの化石も発見されている。公園内で発見された植物化石は、嘉蔭被子植物群と名付けられ、中国の上部白亜世汎北極植物区の被子植物の典型的なものであり、中国で初めて発見され、中国北部の上部白亜世植物発展史の空白を埋め、上部白亜世の古地理、古気候の研究のうえでの新たなよりどころとなっており、天然の上部白亜世地質陳列館とも言われている。
地質公園の自然の景観は色とりどりで、得難い科学普及・観光・レジャーの場所である。
「チャイナネット」2006/11/20