廬山世界地質公園は江西省の九江市にあり、面積は500平方キロ、主な地質遺跡のタイプは地質地形、地質切断面である。
現在、廬山地質公園には氷河地質の遺跡が100余カ所もあり、中国東部の古代における気候変化と地質の特徴の歴史を記録したものと言える。ヨーロッパのアルプス地帯及び北アメリカ地域の第四紀氷河活動の特徴に似たところがあり、世界的範囲内で対比することもでき、世界の古代の気候変化と地質の発展史上において学術的価値が高い。
廬山は中国の山水文化の重要な発祥地であるとともに、陶淵明をはじめとする中国田園詩人の生誕の地でもある。歴史上1500余人の著名な科学者、文学者、哲学者、文人墨客が廬山を訪れ、4000余首の著名な詩と約1000篇の学術的価値のある文章、紀行文、書画作品を残しており、廬山が中国の山水文化を反映する歴史の縮図であることを物語っている。
中国文化と西洋文化を兼ねる廬山の建築文化も内外でよく知られている。19世紀末から1930年代にかけて、20余カ国の人たちが廬山の牯嶺に別荘を1000棟も建てた。廬山は20世紀の初め頃には「万国公園」、「世界村」と称されていた。美的価値が高く、中華の民族精神と文化生活と緊密なつながりのある文化の景観である。
「チャイナネット」2006/11/20