朱鎔基 西部大開発では重点を強調


朱鎔基国務院総理は3月5日、第9期全国人民代表大会第4回会議で第10次5カ年計画要綱について報告を行った時、西部大開発の戦略の実施は第10次5カ年計画期においては重点を強調すべきであり、インフラ施設と生態環境の建設を重点に置き5年ないし10年間で大きな発展を遂げ、同時に科学技術、教育も大きく発展させると指摘した。

朱鎔基総理はまた次のように述べた。第10次5カ年計画期においては西部のガスを東部に輸送するプロジェクト、西部の電気を東部に送るプロジェクト、青海―チベット鉄道プロジェクトなど戦略的意義のあるプロジェクトに力を集中的して建設に取り組むべきである。水資源の保護、節約、開発についての企画を強化し、配置を合理化させ、水の利用効率の向上に努める。それぞれの地域の事情に合わせて徐徐に天然林保護、耕地を林や草地に戻すことや、砂漠化防止・対策、草原の保護などの重点プロジェクトの建設に取り組み、生態環境そのものの回復能力を十分に発揮させ、西部に緑色の生態障壁を築きあげる。教育事業を積極的に発展し、各分野で至急必要とする人材の養成を急ぐべきである。科学技術への投入を増え、科学技術の開発能力を高める。各地の実際の状況から出発して、強みを生かして、産業構造を調整し、農業を強化し、特色のある地域経済を育成する。

西部開発はユーラシア・ランドブリッジ、長江の水路、西南部の海に出るルートなど主要な交通幹線を利用し、中心都市の役割を発揮し、他の都市とのつながりを保つようにする。西部の隴海線・蘭新線経済ベルト地帯、長江上流経済ベルト地帯、南寧、貴陽、昆明などの経済区を構築し、周辺地区の発展を促進する。改革開放のテンポを速め、よりよい投資環境を作り出し、内外の資金、技術、人材を誘致して西部開発に力を入れる。幹部の間の交流を強める。

「チャイナネット」2001年3月6日