江主席、人民生活を改善することが「十五計画」の出発点


江沢民国家主席(中国共産党中央委員会総書記)は5日午後、第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会議の内蒙古代表団による全体会議に出席し、代表らと共に国民経済や社会発展に関する「第10次5ヵ年計画(十五計画と略称)」要綱について審議した。

内蒙古代表の発言を受けて、江主席は「人民生活を絶えず改善していくことが、『第10次5ヵ年計画』の制定、実施を成功させるための出発点であり、改革や発展と安定を結びつけるポイントである。我々は生産力の解放や発展、先進文化の確立を強調しているが、結局は、人民の利益を実現、発展、維持するために、日増しに高まる物質や文化に対する大衆の需要を絶えず満足させているのである。中国の特色ある社会主義事業建設の主人公は人民であり、『第10次5ヵ年計画』は、国家の発展目標と大衆の根本的利益とを固く結ぶものとすべきだ。全人民が改革や発展の成果を分かち合えるようにし、生活レベルを絶えず向上させ、それにより、大衆の労働意欲や創造性を引き出そう。各級の指導層は、高度な政治的見地や安定という大局に立ち、常に大衆の利益を考え、人民の生活にかかわる問題を解決することを党や政府の基本任務とすべきだ」と述べた。

江主席は更に「少数民族自治区や少数民族が集中する国境地区の発展を迅速に進めることや各民族の共同発展を実現することが、新世紀の重要な任務である。内蒙古が独自の長所を充分に発揮して、迅速かつ良好な発展を遂げるよう願っている」と語った。

「人民網」2001年3月6日