呉副総理、国有企業の構造改革策について語る


国務院の呉邦国副総理(中国共産党中央政治局委員)は7日、河南省代表団の審議に出席し、以下のように発言した。「ここ数年、国有企業は大きく発展したが、総合競争力がまだ充分にないため、経済先進国の企業と互角に渡り合えるまでに至っていない。こうした実情に対して、我々は危機感と緊張感を持つべきだ。現状の取り組みをベースにした上で、構造改革を急ピッチで進め、国際競争力を備えた大企業や大型グループ企業を早急に育てるべきだ。過去2年間の実践により、国際競争力を備えた大企業を育てる上で効果があるのは、ある程度実力を備えた大企業を選んで、構造改革を施し、大陸以外の資本市場で上場させることだということが分かった。構造改革を施した上で上場すると、資金調達面で有利になるほか、それ以上に重要な企業の資本構造のグレードアップをはかれることだ。技術や管理分野における世界の一流企業との格差を知り、先進的企業制度の確立を促せる」。

呉副総理は更に、「競争力がある企業かどうかを判断するには、その企業が独自の知的所有権を有しているかどうか見れば良い。どれだけの特許を取得し、どれだけの特許を実用化しているかを見ることだ。つまり、企業は『臨機応変かつ有効で、創造意欲を掻き立て、強い競争力を備えた』技術開発や技術革新システムを早急に確立するよう求められているのだ。まずは、人材の配属制度や登用制度で斬新な改革を実施し、人材の意欲を掻き立てるようなシステムを確立し、国有企業の技術革新という大舞台に優秀な人材を取り込むことだ。同時に、技術開発や技術革新分野での各種基礎事業に真摯に取り組むことだ」と述べた。