江沢民主席、西部大開発推進の重点を指摘


7日午前、江沢民国家主席(中国共産党総書記)は第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会議の陜西省代表団全体会議に出席し、同省の代表らと共に第10次五ヵ年計画案を審議した。

代表の意見を聞いた後で江沢民主席は、「第9次五ヵ年計画期間中、陜西省は中央政府の決定を真剣に履行し、同省の経済建設や社会発展は大きく進展した。今世紀においても西部大開発戦略というチャンスを逃さず、さらに発展してほしい」と述べた。

江沢民主席は西部大開発を推進する上での当面の重点として、(1)インフラ整備。西部の石炭、石油、天然ガスなどの豊富な資源は、発展の見通しが極めて大きく、交通、通信、水利といったインフラ整備により、豊富な資源を存分に活かし、長期的発展のための基盤を築くことが必要である、(2)生態環境の整備、(3)特色のある経済の発展、といった3点を挙げた。

さらに江沢民主席は、西部大開発の推進には人材がカギとなることを強調し、「西部は科学技術・教育を発展させ、人材を育成すると共に、起業に適した環境を整え、人材の発掘と定着に努めてほしい」と述べ、国としても、東部の機関幹部、企業家、技術者による西部での就職、起業を奨励するという考えを示した。