最高人民法院、最高人民検察院のトップが活動報告 全人代第4回会議


第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会議は10日午前、人民大会堂で第4回大会を開き、最高人民法院(最高裁判所)及び最高人民検察院の活動報告をヒアリングした。

最高人民法院の肖揚院長は、過去1年間の同院の取り組みについて、以下のように報告した。「2000年、最高人民法院は憲法や法律が定める職務を忠実に遂行し、裁判やその他の事業で新たな進展が見られた。この1年で、最高人民法院は取り組みにおいて一定の成果をあげたが、少なからぬ欠点や問題もまだ存在している」と述べた。

今年の人民法院の取り組みについて、肖揚院長は「『公正と効率』という課題を肝に命じ、社会の安定維持に全力をあげる。法にもとづき経済犯罪を取り締る。また、法にもとづいて民事事件や経済事件を審理し、市場の合法的権益が公正に守られるよう取り組み、社会の信用や市場の秩序を守る。より有効な法の執行システムを確立し、『執行が難しい』という課題を解決するための新たな対応策を模索する。引き続き、合議制を導入した法廷の確立を目指し、裁判長や単独裁判官の選任方法を完全に整備し、人民陪審員制度改革に積極的に取り組む。一部司法関係者の腐敗現象を徹底的に防止し、取り締まり、指導幹部の引責辞任制度の全面実施を目指す」と発言した。

最高人民検察院の韓杼濱検察長は、以下のように同院の活動報告を行った。「2000年、全国の検察機関は、党や国家の取り組みに沿って、法監督力を強化し、検察改革を進展させた。検察組織の整備や末端検察院の整備に取り組み、各種事業で新たな成果をあげた」と述べた。韓杼濱検察長は報告の中で、検察の取り組みには改善すべき点が残されていることも指摘した。