中国 侵略を否定する日本の歴史教科書に反対

外交部の朱邦造スポークスマンは22日の定例記者会見で、過去の侵略の歴史を否定し、これを美化しているとされる日本の歴史教科書について、日中関係を悪化させないためにも早急に有効な措置を取るよう日本側に要求した。

日本の「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書が、修正を経て文部省の教科書検定をまもなく通過することについて朱スポークスマンは、「日本の歴史教科書問題は、中国を始め、被害を受けたアジア各国の国民感情と、侵略の歴史に対する日本の態度に直接関係する、政治上の重要な原則的問題と言える」との見解を示した。また、「日本の右翼団体が偽りの歴史教科書をつくりあげ、『皇国史観』を宣揚して侵略の歴史を否定、美化しようとしていることに警戒しなければならない」と述べた。

朱スポークスマンはさらに「中国はこれまでに何度も、さまざまなルートを通じて日本側に厳格な立場を伝えるとともに、責任を持って適切な対応を行うよう求めてきた」と強調、「日本側も中日共同声明の関係原則や村山首相(当時)の歴史認識に関する談話の精神に照らして、厳格な態度で問題に対処すると述べている。両国政府は昨年10月にも、歴史を教訓に未来に目を向けて、両国関係を発展させていくことで共通の認識に達している」と説明し、日本側に対して歴史問題に関する取り決めの順守を求めた。

2001年2月23日