「日本の歴史教科書は歴史を改ざん」台湾で非難活動

 台湾の学界ではここ連日、日本の中学歴史教科書の内容について、過去の侵略を改ざんしたものであるとの非難が高まり、署名運動が行われている。

署名運動の発起人、台湾中山人文社会科学研究所の朱徳蘭副研究員は、「2002年から日本の中学校で使用される新しい歴史教科書では、少なくとも137ヵ所が論争の対象となっている。これらの内容は、歴史をゆがめ、真相を覆い隠し、日本の植民地統治や侵略戦争を美化するものだ」と述べた。

署名運動に参加した学者の黄清連氏は、「教科書における、南京大虐殺や慰安婦に関する歴史問題についての事実とは異なった歪曲された記述は、数年前から存在し、日本側関係者に対する非難が殺到している。文部省は今回、中学歴史教科書を検定するやりかたが、歴史的事実を覆い隠そうとする意図によるものであり、賢い行動であるとは言い難い」と語った。

抗議文書は今週にも日本の文部省に送られる。

2001年3月27日