外交部報道官、「つくる会」教科書の検定「合格」について談話を発表

外交部の朱邦造スポークスマンは3日、日本の右翼学者の編纂した歴史教科書が文部科学省の検定に「合格」した問題について、以下のような談話を発表した。

日本政府は本日、右翼学者の編纂した2002年版歴史教科書が検定に「合格」したと発表した。日本政府が中国側の度重なる厳正な申し入れを顧みず、アジア各国の人々の正義の声を無視して、是非をあいまいにし、黒白を転倒させた教科書が出ることを放任したことに対して、中国政府と中国人民は強い憤りと不満を表明する。

この右翼的教科書には再三の修正が加えられたが、その反動的かつでたらめな傾向は依然変わっていないことを指摘せずにはいられない。この教科書は、侵略戦争という性質をぼかし、日本の軍国主義がアジア各国の人々にもたらした大きな災難を少しも反省していないばかりか、当時日本軍が犯した一連の侵略の暴挙をカモフラージュしている。これは歴史事実や人類の良心に対する挑発であり、アジアの全ての被害国民を侮辱するものであり、中国人民を含むアジア各国の人々は決して受け入れることができないものだ。

今回の教科書問題により、日本国内には侵略の歴史を否定、美化する極右勢力が依然存在し、現在も勢力を誇っていることがよく分かった。日本の国民を始めとする平和を望む世界中の人々は、このような行動に強い警戒を抱くべきだ。また、日本政府が当然担うべき責任を回避し、このような教科書を登場させたことに対して、国際社会は非常に大きな疑問を感じざるを得なかった。その疑問とはつまり、日本政府が歴史問題に関してどのような立場をとり、日本がこれまで見せた反省や謝罪は誠意あるものだったのかどうかということだ。

日本の内閣官房長官と文部科学大臣が歴史問題に対して重ねて態度を表明したが、日本側が真摯に「言葉を守り、実際の行動をもって」、中日共同声明や中日共同宣言の原則にもとづき、右翼的教科書の中に記載された誤りをきちんと正し、実際の行動を持って中日関係の大局を守るよう望む。