全人代、歴史教科書問題について談話を発表

全人代・全国人民代表大会外事委員会の責任者は4月4日、日本の右翼の学者が編さんした歴史教科書を日本政府の関係部門が検定で「合格」させたことについて談話を発表した。

この中で、責任者は「この教科書は、日本軍国主義が発動した侵略戦争の性質を故意に曖昧なものにし、その戦争がアジア各国人民にもたらした深く重い災いに対し、真剣に反省していないばかりか、むしろ意のままに侵略戦争について弁明し、侵略と反侵略の性質を混同させ、日本軍国主義が中国を合併させようとした野心を覆い隠そうと目論んでいる。こうした論調は、外部からの侵略に反対する中国人民の正義の事業を中傷し、国際的に認められた歴史的事実を歪曲しようとするものである」と指摘した。

更に、責任者は「歴史的事実を覆い隠し、侵略の罪を美化する教科書は、日本の若い世代を誤って指導することになり、日本の将来に重大な災いをもたらすことになる」と強調した。

2001/04/05