生活費が高い都市ランキング　北京は46位

英誌エコノミクスの調査機関が昨日発表した報告書によると、世界の生活費が高い都市ランキングのうち、中国の都市の順位が上昇した。そのうち北京は生活費が最も安定的な都市となった。

データによると、北京の順位は世界46位で、前年より順位を1つ上げただけで、中国本土の都市としては最も安定した。深セン市、大連市、青島市、蘇州市、広州市、天津市の6都市の順位が浮上し、生活費が高くなっていることが示された。上海市は依然として中国本土で生活費が最も高い都市で、順位を3つ落とし世界24位となった。

この「世界生活費調査」と呼ばれる報告書は、ニューヨークを基準に世界133都市の生活費を比較した。中国からは、北京市、上海市、深セン市、青島市、天津市などの8都市がサンプルとして選ばれた。

同機関のアジア担当エコノミストの任韜氏は、「所得増、物価上昇、人民元相場の上昇といった原因により、深セン市や青島市などの都市の生活費が高くなった。また消費の需要の疲弊により、上海市や北京市など中国の一部の都市では、生活費が横ばい、もしくは低下した」と分析した。

同報告書によると、シンガポールが今年も1位をキープした。今回の調査では、パキスタン・カラチとインド・バンガロールが生活費が最も安い都市となった。構造的な低賃金と主食価格への補助金が、価格に敏感な市場を形成した。原油価格の低下は、この現象を激化させた。

｢中国網日本語版(チャイナネット)｣　2015年3月23日