日本企業の経営における、持続可能な発展の秘訣:小林喜光・三菱ケミカル取締役社長のインタビュー

日本企業の経営における、持続可能な発展の秘訣:小林喜光・三菱ケミカル取締役社長のインタビュー。

タグ: 小林喜光 三菱ケミカル 日本企業

発信時間: 2014-05-26 14:15:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 記者:新しい環境の変化に対応するため、企業にとっては技術革新、新製品の開発の必要性が高まるのではないでしょうか?

小林氏:グローバル化により、国と国の間の境界線が失われています。企業はかつて国内で競争していましたが、今は国際市場で競争しなければなりません。世界を見ると、中国は巨大な生産能力を持ちます。中国は国際市場への進出後、それまでの企業の生産・経営方式を大きく変えました。国内を見ると、日本のかつての製造業は特に、技術を磨き、技術にこだわることを重視しました。しかしデータ化・モジュール化の生産が世界の主流になると、企業の生産方式に大きな変化が生じました。

現在は企業の技術革新が必要になっており、日本企業も革新的な製品・生産方法を必死に探し求めています。しかし世界市場での競争は、生産方法の競争でもあり、日本が10年をかけて見つけ出した革新的な製品・生産方法を、他国はすぐに学び、数年間で日本を追い抜く可能性があります。革新的な製品は見つけにくくなっていますが、他国が日本を追いかけるスピードは加速を続けています。世界の企業の先頭に立ち、先進性を維持することが難しくなっています。

 

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