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初めて発見された夏代早期大型城跡、河南“新砦遺跡”

2年間にわたる河南省新密市“新砦遺跡”考古発掘は重要な収穫を得た。考古学者は“新砦遺跡”を、広大な規模の内外三重の濠と大型建築で構成された夏王朝(約紀元前22世紀の末期或いは紀元前21世紀の初期~約紀元前17世紀初期)早期大型遺跡であることを確定した。遺跡の中に初めて夏文化時期の城壁を発見したが、これは改めて夏文化早期集落形態を確認し、夏文化の上限時期を確定するための重要な意義を持っている。

発掘業務を担当した中国社会科学院考古研究所の趙春青研究員は「新砦遺跡は、原始社会末期の典型的な民族集落の中心で、龍山時代と夏文化の間を繋ぐ役割を果たしており、考古学上“新砦期”と呼ばれている」と説明している。

“新砦遺跡”の総面積は100万平方㍍で、外濠、城壁、内濠の三重防御施設を持ち、中心区は大型建築が建設された大型城跡である。城跡の東壁と北壁はクリークの内壁を整備し盛土突固め工法で建造されたもので、西壁と外濠は人工構造のものである。北壁から220 ㍍離れたところには人工構造と自然的の川溝の組合わせ濠渠があり、つまり外濠は東西方向へ長さ1500㍍、南北方向の幅は6―14㍍、深さは3―4㍍の濠である。城跡西南部の地勢は比較的高く、内濠が建造され、西、北、東の三面が現存しており、内濠に囲まれた地域が城跡の中心地区である。

城跡中心区で東西50余㍍、南北14.5㍍の大型建築の基礎部分を発見された。すでに一部の突固め建築法による城壁、柱穴、燃焼赤土、活動痕跡など重要な遺跡が整理され、銅容器残片、二里頭文化青銅図案装飾器蓋、夔龍模様を刻んだ陶器円形脚など高度な仕様規格の遺物が整理されており、該区が貴族の住居であったことを示している。説明によると、“新砦遺跡”発掘業務は中国「第10期五カ年計画(2001~2005年)」の重点科学技術プロジェクトであり、“中華文明の源を探る予備研究”の重要な構成部分になっている。

“中華文明の源を探る予備研究”は華夏文明の起源、形成及び早期発展を解明することを中心テーマとし、計11テーマを課題としている。その中の一つは、豫(河南)西(部)晋(山西)南(部)地区の龍山時代(新石器時代後期)から夏代早期に至る集落形態に反映されている社会構造というテーマ課題であり、国家専門家によって河南省新密市の古代城塞跡と新砦遺跡、登封市王城崗遺跡及び山西省の陶寺遺跡がこのテーマ課題解決のための重要地区として確定されている。

「チャイナネット」2004/04/15

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