内蒙古自治区政府は、190万元の特別支出金を拠出して、アラシャン(阿拉善)ラクダ保護区とラクダ繁殖場の基礎施設を建設し、この国家一級家畜品種資源に対する合理的保護を行い、産業化発展を促進する。
我が国のフタコブラクダには新疆ラクダ、アラシャンラクダ、スニタラクダの3種類がある。アラシャン盟は「ラクダの故郷」と称せられ、1981年のラクダ総数は23万6600頭で、全国ラクダ総数の40%を占めていた。しかし、その後減少し続け、2002年には全盟ラクダ総数は1981年の四分の一にも満たないわずか5万6224頭にまで減少してしまった。アラシャンフタコブラクダの数量が急激に減少し、絶滅の危機に瀕した現実に直面したため国家や自治区政府の関心を呼び、アラシャンフタコブラクダ保護プロジェクトは牧畜業務の重要な日程に組み入れられた。2003年、政府の牧畜税減税措置、豊かな降水量に恵まれて草場が生き返ったこと、ラクダ製品の持続的価格上昇などの要素に影響されて、アラシャン盟のラクダ頭数は22年ぶりに増加が見られ、5.36%増の6万4505頭となった。今年のラクダ頭数は12.31%増の7万2445頭となり、数量は大幅に回復している。
アラシャン盟ラクダ研究所の所長、高級牧畜師の張文彬氏は「当地政府はすでにアラシャンフタコブラクダ保護の新たな措置を講じている。生体保護と遺伝子保護を目指し、科学技術に依拠して、製品開発を動力とする方針で、保護区建設を重点とし、有効な措置を講じて基礎条件を改善し、生態建設とリンクさせ、永久的な保護基地と遺伝子ストックの確立に努める。現在、初期的に全盟範囲をアラシャン北部ゴビ保護区、馬鬃山保護区、テングリ砂漠保護区、ウランブ砂漠保護区の4保護区総面積6万8000平方キロ㍍を画定した。飼育ラクダ数8万頭、大規模囲い場形式で保護区を封鎖し、専業化集中飼育を実行する」と説明してくれた。
「チャイナネット」2004/12/24