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評論:傷口に塩をすり込む小泉首相の靖国参拝

2004年元旦、日本の小泉純一郎首相が東条英機らA級戦犯を合祀する靖国神社を突如参拝した。このニュースは、新年の喜びを迎えた中国など日本の近隣諸国に暗い影を落とした。

小泉首相は参拝後、日本の記者団の取材を受け、自らの行動を弁明したが、その言葉はつじつまが合わず抜け穴だらけだ。参拝の理由について小泉首相は「日本の平和と繁栄は、戦争の時代を生きて命を落とさねばならなかった方々、尊い犠牲の上に成り立っている。日本が平和のうちに繁栄するようにと参拝した」と説明した。では、小泉首相のいう「戦争の犠牲」には東条英機ら第二次世界大戦のA級戦犯も含まれているのだろうか。戦後の日本の平和と繁栄も、A級戦犯の貢献の上に成り立っているとでもいうのだろうか。

小泉首相は1月1日に参拝した理由について「日本の伝統じゃないか。多くの方々が、各地の神社にお参りしている」と述べた。一般人が親族や友人を追悼することは理解できる。その上、多くの遺族らは「靖国神社参拝は親族や友人に哀悼を捧げるためだ」と明確に述べ、A級戦犯の靖国神社への合祀に強く反対している。中国人民は道理を重んじ、日本の人民と少数の軍国主義者、一般民衆と右翼分子をあくまで区別し、一般国民による靖国参拝は歴史問題とは別だとするわれわれの姿勢は一貫している。日本の首相による靖国神社参拝は一般の死者への哀悼とはまったく異なる上、単なる日本の内政問題でもない。侵略の歴史、第二次世界大戦の戦犯を日本政府首脳がどのように認識しているかに関わる原則的問題だ。

小泉首相は、近隣諸国への悪影響について問われ「どこの国でも、その国の歴史や伝統、習慣を尊重することに対してとやかくは言わないと思う。その辺は理解していただける。(こうした行為は)だんだん理解してもらえる」と説明した。一国の政府首脳としては、自国の歴史、伝統、習慣の尊重を強調するだけでは不十分であり、他国の歴史、伝統、習慣の尊重を理解すべきだ。中国指導者は、中国人民の感情を傷つけないようこれまで何度も小泉首相に促してきた。だが小泉首相は耳をふさいで聞こうとせず、再三にわたり中国人民の感情を傷つける行動を取ってきた。日本メディアがこのところ日中関係に関して指摘する「国民感情」の要因とは、小泉首相が中国の国民感情を傷つけても責任を負わないということではないのか。

孔魯明元韓国外相は昨年12月、日本のメディアに評論を寄せ「日本の一部政治家は繰り返し近隣諸国の傷口に塩をすり込み、日本のアジア外交に損失を与えている」と述べた。新年早々、小泉首相はまたも近隣諸国の被害者の傷口に塩をすり込み、近隣諸国の国民感情を傷つけ、日本の外交に損失を与えた。信義に背く行為であり、自ら進んで関係を絶とうとする行為だ。

「人民網日本語版」2004年1月2日

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